前言撤回日記

Post PostScript

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前回に引き続きタイトルにPostって言葉の入ったPostです、とか書くともう意味不明。

最近はAdobe製グラフィックソフトも十分スクリプタブルになってきて、JavaScript、AppleScript、VBScriptでかなりのところまで操作できるようになった。

こうなるとPostScriptなんてウジウジやってられないのであり、年に一度、年末にしか使わないスキルなど単なる持ち腐れである。

JavaScriptはWebの仕事で馴染みがあるし、なにより開発環境やデバッグ環境、実行環境としても断然やりやすい。Scriptographerなんてオモシロそうなプラグインもある。

というワケでこれからはPostScriptさんには裏方として働いていただきますので今後ともよろしくお願いいたしますと思ったりした。

まだJavaScriptで数万単位のオブジェクト扱ったこととかはないのだけれども。

不惑

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40歳になりました。
きんどーさんと同い年。いつかは来ると思ったがホントに来るとはなあ。

惑わず、と書いて不惑ですよね。

若い頃は自分の知っている狭い世界が世界のすべてだったから、その自分の見知った範囲の中であらゆる事を断定的にジャッジできた。
何事もなしていないケツの青いガキのくせに他人を断罪するなどお手の物。
友人知人親類縁者の意見は言うに及ばず、政治経済教育創作、すべての物事にケチを付けた。

それがいつ頃からだろうか、自分の知っている世界の狭さ小ささに遅まきながら気がつき、何一つ断定的な事が言えなくなっていった。
あらゆる物事は独立して存在するワケではなく、また事実も切り取る角度、見る視点が無数にある事を知った上では、あらゆる意見に「個人的には」とつまらないエクスキューズを入れずにはおれない。

凡俗は、不惑の境地とはほど遠く、年を追って惑うこと増すばかりである。
いつかはあらゆる事に達観して、胸を張って不惑と言える日が来るのかしらん。

来年はついにバカボンのパパに並ぶ。
これでい〜のか?

TAKEO PAPER SHOW 2009

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ひと月ばかり前の話になるが、TAKEO PAPER SHOW 2009に行ってきた。

今年は例年にない試みで、完全事前登録制のセミナー形式である。
セミナーと言ってもスピーカーが30分にわたって一方的に話し、質疑応答は無し、撮影も録音も無しというスタイル。

通常、竹尾ペーパーショウは紙の専門商社である株式会社竹尾が、新製品のお披露目も兼ねて実力派のデザイナーに企画を任せ、デザインと紙と時代の関係にひそむ注目すべきテーマや、紙の持つ新しい可能性などを提示する、示唆に富んだ展示を行ってきたワケである。
けれども、ここへきて世界は経済的に大きな混乱を生じ、その混乱に対していかに向き合うかという問いが製紙業界においても切実なものとなった、という事なのだろう。

各講演内容は5/31までという限定付きでネット上に動画としてアップロードされている。
http://www.takeopapershow.com/

A 製品、B メディア、C 感性と三つに分かれたテーマの中で僕の受講したのはBのメディアである。
スピーカーは東大準教授の水越伸さん、コラムニストの小田島隆さん、編集者の都築響一さん、岩波書店社長の山口昭男さん、DNPの鈴木英之さん。

基本的には新聞なども含めた出版の現状と今後、メディアとしての紙の役割に関する歴史的変遷、表現という行為の本質、紙と新しいメディアによる展開、などといった内容。

特に刺激的だったのはやはり都築響一さんの講演だろうか。
というか都築さんのプレゼンテーションが非常にうまく、話に引き込まれてあっという間に終了してしまった。
ただ、テーマから言うと非常に身も蓋もない話であり、表現したいものを持っている個人や企業にはメディアの多様化は好条件として働くであろうけれども、こと「紙」という側面に絞った場合、例えば竹尾の商うような高級商材としての紙はそうとう厳しい戦いを強いられるだろうと予想させた。
そこにはユニクロと百貨店の明暗を見ればクオリティ追求による差別化が進むべき方向ではない事は明らか、という示唆も含まれる。

岩波書店の山口社長は他者の言葉や事例を数多く引用しつつ、紙や書籍の「魅力」を感覚的に繰り返し説かれるのだが、そこに示されたマーケットのデータから読み取れるものはなかなかその感覚を裏付けている、とは捉えにくく、出版社社長という立場上、どうしてもポジショントークに見えてしまうあたりがいかにも残念だった。
山口社長の説く紙のアドバンテージは確かにあるとは思うのだが、大切なのはそれを説得力を持って市場にアピールし、浸透させていく事だろうと思う。
そしてそういった広報活動をやっていくにあたってはやはり紙以外のメディアを積極的に使って、という事が必要になるはずであり、ネットやケータイ、あるいはテレビ、映画、演劇、スポーツ、音楽などが紙メディアを通じてその魅力をアピールしたのとまさに逆の浸透を促さねばならない。

DNPの鈴木さんは最後ギリギリにAR(拡張現実)に関する興味深いプレゼンテーションがあったのだが、前半に自社サービスの宣伝に時間を使いすぎて若干消化不良。

小田島さんはリテラルな情報をグラフィカルな情報に変換するというレイアウトの機能、グラフィックに対する人間の処理能力の驚異、そこから新聞の一覧性、ブラウザビリティの持つWebに対する優位性を説く。
また、新聞を読む際の「ブラウザビリティを活用する能力」そのものの向上(速読とか)と「紙メディアの情報にアクセスできるという逆説的な優位性」が今度は受け手・ユーザー自身に差をもたらすのでは、という指摘も。

水越さんの身体とメディアの関係性から見直す、という視点も興味をそそられる。人がメディアと遊ばなくなるとメディアが硬直化してくる、という話を新聞紙でカブトを折るという経験を通して語られたが、そういう意味ではWebもこの10年でかなり硬直化してきているという事になるだろう。
ここを初期の混沌に立ち戻って別の進化を探るというのもひょっとすると可能性があるのかもしれない。

といった具合で各講演ともさまざまな可能性について言及しつつも紙メディアの具体的な未来像はおのおの考えておくれな、という話であり、なかなかに悩みは深いと言わざるをえない。難儀よのう。

あとは現場で観ていない講演を動画で順次チェック中。深澤直人さんの動画はUPされないのかしら。

夜桜

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気がつけばとうに2009年であり、およそ半年間の放置である。あんまりである。しかし何度も書くけどTwitterで足りてしまっている。あまり発信したい欲とかない。というか発信するほどのコンテンツが自分にはない。わかってたけど。

近隣の市にある中学校でもって夜桜がライトアップされているという話を聞きつけ、見物に行ってきた。
ボランティアのみなさんが甘酒を振る舞ってくださったので、ありがたくいただく。かたじけない。

桜というのはめずらしく花を下向きに咲かせる植物だそうで、中に入ってうたた寝なぞするとまた格別なんであるが、まあこのトシで木登りでもあるまいから下から見上げるに留め置いた。まるで人間に見せるために花開いたようなサービス精神旺盛な風情である。
赤みを帯びた光でなまめかしくライトアップされた桜もいいものだが、薄明かりの中でほの白く浮かび上がる幽玄な姿もなかなか捨てがたい。

来年もまた元気に咲いちょくれな、と願いつつ暇乞いをした。

謹賀新年

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遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

昨年はTwitterでばっか書いていた一年でした。
惰性で続けているとはいえ、途中2ヶ月も更新が滞るという昨年のこのブログの体たらく、われながらサボりすぎだろ、と思います。
生存報告的な意味合いを除けば、基本的には未来の自分を読者として想定しながら書きつづっているわけだけれども、そんなに未来の自分に対して言うべき事がないのか、と少々情けない気分にもなってきます。

あと、たかがグラフィックデザイナーのくせに技術的なことを話題にしすぎた。
面白かったのとツラかったので書かずにいられなかった側面はあるものの、手を広げすぎ。
しかしなあ、実際にやらなきゃならない事の範囲がどんどん広がってきているという、この現実。そろそろ一人でやるにも限界が出てきたなあ、と実感してない事もない事もなくもない。

本も買った。ガジェットも買った。ソフトも買った。いろいろ紹介したかったが、例えば本なども買うだけ買って読む時間がとれず、読み終わる頃には旬を過ぎてて書きそびれる。
早く紹介したもん勝ちみたいな感覚はバカバカしいと分かってはいるのだが、ハスから見たレビューなんか書きたくないし、書けるわけもないから、どうしても鮮度の方を意識してしまい、Twitterあたりにぽつんと書いてお茶を濁している。これもよろしくない。

以上、反省おわり。

で、今年はもうちょっとデザインぽい事も書いたりやったりしようかなーと、たった今思いました。
あとTwitterで垂れ流したことももう少しまとめてみたり深めてみたりしたいですな。

というワケで、末筆ながら、本年もよろしくお願いいたします。

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