前言撤回日記

下妻

ちょっと前に知人のオススメという事で下妻物語を特に期待することなく観る。
するとどうしたことか面白かった。物語的には「ありえねえだろ!」という展開だが、テンポがよく、エンターテイメントに徹しきっているあたりが心地いい。フカキョンの演技はまあ置いておくとして(?)、土屋アンナさんがいいカンジ。オーバーめの演技とハスキーヴォイスが役にはまって、豪快なシーンからしんみりしたシーンまでうまく演じきってます。
あといつも思うけど菅野よう子さんは天才だなあ。

キル・ビルの前編の時もそうだったのだが、全体的にあざとい映像が続くので、長いCMを観ているような感覚にとらわれる。
で、あとでスタッフリストを見たら監督の中島哲也さんてCM畑の出身なんですね。納得。

実在するブランド名はボカしてるのにジャスコはいいのかよ!というあたりが笑えるけれども、まあきっと許可は降りているのだろう。

FORESTS FOREVER

FORESTS FOREVER
tokyo.interactive.ad.awardsのブランディングサイト部門で銅賞を獲得したFUJIFILMのコンテンツのひとつ。
世界中の様々な「森」の姿を写真で見せていくギャラリー。また、地球の成り立ちから森林の減少までのストーリーや生態系別の植生の紹介なども行う。森を見つめる行為を通して環境問題に関する気づきを与えようという啓蒙的なコンテンツ。

従来であれば企業がこういうメッセージを発信しようとすれば(番組をスポンサードする、とか大がかりなものを除けば)、取引先に配るカレンダーのテーマにするくらいしか方法がなかったが、今であればWebを使ってそのメッセージをすばらしいエクスペリエンス(経験)にまで昇華させることができる。
NECのエコトノハもそうだが、今後CSRの一環として企業価値を高めるためにこうしたサイトが増えていくかもしれないし、制作サイドからもそういう提案をしていくべきだろう。

ビジネス・アーキテクツ制作だが、巧みな英文タイポグラフィや視線誘導の技術など高度なグラフィックデザインから見て福井信蔵さんのデザインかと思うが……。

チェ様

「チェ・ゲバラ 人々のために」を観る。
チェ・ゲバラことエルネスト・ゲバラ・リンチ・デ・ラ・セルナの在りし日の貴重な映像と、彼と交流のあった人々のインタビューでつづられる、カオスタイポグラフィが印象的なドキュメンタリー映画。
アルベルト・ディアス・コルダによる、あのあまりにも有名な肖像写真は意図して演出したわけではなく偶然のシャッターチャンスに恵まれて生まれた物だと知った。

革命後もその身分に関係なく淡々と毎週日曜の労働奉仕のボランティアに参加し続けたゲバラ。
革命家カストロをして「自分より勇敢な男」と言わしめる人物は自らのカリスマ化を嫌い、一ゲリラとしてボリビアに散ったが、その理想に生きた生き様は無骨で、それでいてどこかチャーミングな風貌とあいまっていまだに人々を魅了し続けている。

惜しむらくは日本語字幕が背景に溶け込んでしまってかなり見づらいこと。吹き替えもないのでかなりツラい。内容に集中させてほしかったなあ。

検閲

巧妙な中国政府のネット検閲、米の調査で明らかに
引用元:YAHOO!ニュース

 米国の研究機関が中国政府のインターネット統制について調べたレポートが14日(米国時間)に発表された。それによると、同国政府は様々なレベルで手段を講じ、体制を批判する言説のみを正確にブロックしており、その手法はますます洗練されつつあるという。


仕事の関係で中国ドメインのサイトにアクセスする事がけっこうあるのだが、以前、あまりにも通信速度が遅いので、まだ中国はネットの需要の伸びに比べて通信インフラの整備が遅れてるんですかねえ、とお客さんに言ったら、曰く「いや、検閲されてるんだよ」。

その時はホンマかいな、と思っていたがどうやらマジらしい。すごい技術だ、と言うべきか…。

Mathオブジェクト

ActionScriptでオブジェクトにメソッドを追加する際、コンストラクタ外ではprototypeプロパティを使うが、Mathオブジェクトではprototypeプロパティを使うと動作しない。
例えばMathオブジェクトに角度をラジアンに変換するdigToRad()メソッドを追加しようとするとき

Math.prototype.digToRad = function(dig) {
this.dig = dig;
return (Math.PI/180)*this.dig;
};

では動作しないが

Math.digToRad = function(dig) {
this.dig = dig;
return (Math.PI/180)*this.dig;
};

だと正常に動作する。
なぜなのか理由はわからないがとりあえずメモ。

サクラサク

横峯がツアー初優勝 女子ゴルフ・ライフカード
引用元:asahi.com

女子ゴルフのライフカードレディースは17日、熊本空港CC(6423ヤード=パー72)で最終ラウンドを行い、昨年8月のプロテストで合格した19歳の横峯さくらが、通算1アンダーの215で念願のツアー初優勝を果たした。


横峯プロが念願のツアー初優勝。おめでとう!
この優勝の意味はとてつもなく大きい。早めに勝ちを知っておかないと勝てない期間が長くなるほどプレッシャーがキツくなっていくからだ。
つい先日スタジオアリス女子オープンで惜しくも優勝を逃し、よくない流れだなあと思っていたら、そこからほんの一週間後にスカッと優勝。ひと安心。これで人気先行とは言わせませんってカンジ。
本人の力はもちろんだけど、やっぱりお父さんは偉大って事なんだろうなあ。

横峯さくら公式サイト
nikkansports.com 横峯さくらブログ

TAKEO PAPER SHOW 2005

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竹尾ペーパーショウ2005を見に表参道へ。

今回の展示では会場内で写真を撮って注意され、いきなり出鼻をくじかれた。
たぶん彼はこの展示期間中、何度も同じ注意を繰り返して辟易していたのだろう。言い方は丁寧であったが態度や表情には不快感がありありと見て取れた。
それにしても以前は普通に撮影していたけどなあ。フラッシュを焚くような無粋なマネはしなかったし……。
しかもひとつひとつの展示にそれぞれ係の人が貼り付いて、手を触れた人にも注意している。

あえて苦言を述べさせて貰うと竹尾社長がシンポジウムでおっしゃっていた通り、紙は触れる事で伝わる情報がものすごく多く、また思わず触れてみたくなるような「触覚を誘惑する力」が紙の特性であるはずだ。
その「紙」が主役の展示ならば「触って貰ってナンボ」という展示をすべきだし、それができないなら「触られてもいいや」という覚悟をするべきだ。
それすらもかなわないのならばせめて「触って貰えるサンプル」を添えるくらいのことはしたらいいのではないか。

また会場内の写真撮影が禁じられていたが、禁止なら禁止とインビテイションや会場入り口に判りやすく記載したり表示したりすべきだ。それが伝わっていないのはコミュニケーションの失敗であり企画側のミスである。
さらに言えば写真というものは展示会場での体験を反芻したり、他人にその魅力を伝えようと思うとき、大きな手がかりになるものだ。
それを看過しかねる行為とする企画側の意図がまったく理解できない(理解できない、というだけ。いい悪いではなく説明がないのだ)。

えー、思わず感情的かつネガティブな文章になってしまいました。こんなの見られたら来年から呼んでくれないかな(笑)。

で、気持ちを切り替えて展示を楽しむ事に。
1Fでは「COLOR IN LIVE」をテーマに日ごろ目にする生活用品などを10の色でくくり、10のクリエイターチームがそれぞれの趣向で展示を行う、というもの。
HAKUHODO DESIGNとデンツウ デザイン タンク、あとディーブロスには展示方法の発想に共通性がありつつも全然違ったアウトプットになっていて興味深い。ディーブロスは展示物もキレイで魅力的だったと思う。
個人的にはGKインダストリアルデザインの展示方法が面白く、また資生堂は展示物そのものの美しさが目を惹いた。サントリーのボトルもよかった。

3Fは「COLOR + S」というテーマ。デザイナーと技術者のコラボレーションということでかなり意欲的な実験色の強い作品が展示されている。
中でも圧巻は祖父江慎さんの「箔分解 ヒゲのおいらん」だろう。写真を分解・印刷する場合、通常のオフセット印刷では水溶性インクが使われる。このインクは半透明なのでCMYKの4色を刷り重ねることでカラー印刷を実現する事ができる。
これを「箔押し」を使ってやろう、というのがこの企画。

箔は重ねても下の色を完全に隠してしまうため、15線程度の荒い分解で、版をずらしたりアミ点の角度を変えたりしつつ熟練した(熟練しすぎて定年退職した)職人さんが手作業で一枚ずつ丁寧に作っている。
近くで見るとその豪華絢爛さがよく分かる。酔狂もここまでくれば芸術的だ。

15時から祖父江慎さんや北川一成さん、松下計さんらによるシンポジウム。僕的ヒーローの一人であらせられるナマ祖父江慎さんを間近で……。
てゆうか一時間半は短い。あまりにも短い。みなさん話が面白すぎてあっという間に終わってしまった。
創作にかける情熱やそれぞれの深い見識はじゅうぶん伝わってきて、勉強になる事も多かったが、それだけではなく、例えば北川一成さんは関西系の商売人ぽいノリと裏話で楽しませてくれる。集団の中での自分の役割を瞬時に把握し、そこを押さえる術を本能的に判っているのだろう。ウマいなあ、と感心。

株式会社竹尾の竹尾稠社長まで飛び入り参加され、海外のエンボスやエングレービングの貴重な資料を見せてくださり、実際に触らせてくださった。感動。
と同時に、こういう職人技も敷居がもっと下がればいろいろ可能性があるのになあ、と思わされた。

また、祖父江さんが箔押しの後に出るフィルムをたくさん持ってきて「あげます」というので普段あまり見る事もないしせっかくだから貰ってきた。まあゴミなんですけど(笑)。

質疑応答の時間がなかったのが少し残念だったけれども、楽しくて有意義な体験をさせていただいた。

というワケで本年のセンスとスキルの融合、というのはなかなか深いテーマで唸らされる。
Webのクリエーターが元気なのはやはり個人の力だけでかなり実験的な表現が可能、という点が大きいように思う。
印刷というのは現状でもかなりのコストがかかり、簡単に試行錯誤、というワケにはいかない。
シンポジウムでも「印刷ラボ」のような話を松下計さんがされていたが、その部分の障壁をどう低くしていくか、が可能性を開くカギになるかもしれない。

毎年刺激的なTAKEO PAPER SHOW。来年もまた楽しみである。

FILING

050411filing.gif FILING?混沌のマネージメント

コシマキ(帯)の「脱・整理術」というコピーからも判る通り、検索性を向上させる分類・整頓の方法を指南するような、いわゆる整理術の本とは一線を画す一冊。

デジタルデータに関する話ではなく、昨年のTAKEO PAPER SHOWで「HAPTIC」と平行してテーマにあげられていた「FILING」を本にまとめたもので、「もの」に関する話である。
サブタイトルに「混沌のマネージメント」とあるように、クリエイティブな発想が往々にして混沌から産み落とされる事に着目し、混沌を内包したまま大づかみに分類や整頓を行う事ができるのではないか、という日常への提案をおこなっている。

予定よりかなり遅れた刊行で、もう出ないのかと思っていた。書店に行くヒマすらなかったからなあ。

LAND WALKER

ベリーベリーナイス。
LAND WALKER

中学生くらいの時とってもあこがれた2足歩行メカ。
乗り物酔いがひどいのではないか、と当時は言われていた気がするが、その辺どうなんでしょう。検証してほしいかも。

……と思ったが「すり足二足歩行」って事はあんまり上下動はしないのか。
車輪と変わらないじゃん、とヤボな事を言いそうになるが、ムービーをみてやっぱりちょっと興奮。

とてもバカバカしくて共感できる、夢のある仕事です。リスペクト。

RAID顛末記4

ようやくRAIDが組上がったのでデータをバックアップ。
システムをインストールしようとしたがOS Xのインストーラからディスクが見えない。でもまあこれはファームウェアを最新版にアップデートすれば解決するかもしれない。

しれない、というのは試していないからだ。

結論から言うと僕は現在RAIDをやめてノーマルモードで運用している。バックアップは手動だ。
あれほどの(バカバカしい)苦労を重ねて実現したミラーリングだったのだが、ひと月足らず運用したあたりで、ある画像ファイルが開けなくなった。そのファイルを開こうと四苦八苦しているうちにRAIDカードに繋いだディスクが認識されなくなり、ちょっとイヤな汗をかきながら色々と試みた。ファームウェアをアップデートしたら、その時だけディスクを認識したので急遽バックアップ。ここではBigDrive対応がアダになってメインのハードディスクではデータが入りきらない。そしてその後、ディスクは再度認識されなくなった。
で、試しにRAIDカードのディップスイッチでノーマルモードに切り替えたところ、どうやら2個の250GBハードディスクとして認識されたので、これ以上いじるのが怖くてそのまま使っている、というワケだ。

050409desktop.jpg
どれだけの時間とお金を使ったのかも、結局なにがマズかったのかもよく判らないが、その結果手に入ったのはただの250GBのバックアップストレージ、という情けない結末である。

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