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NOW UPDATING… THA/中村勇吾のインタラクティブデザインに行ってきた。
毎回、高度なクリエイティブで観る者を魅了し同業者をビビらせる、中村勇吾さん率いるtha社の初の展覧会である。
ネットで観られる物をわざわざ展示? といぶかる向きもあるかもしれないが、そこは他ならぬtha社。展示用にオプティマイズとチューニングを施して、心地よい展示に仕上げてある。
また、ネットではお目にかかったことのないコンテンツもあり、実験的な物なのかもしれないが非常に楽しめた。
もう終わってしまったので多少ネタバレ的な事を書いても誰も怒らないだろう。
会場はggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)。地下と一階が展示会場である。
もう何度も観たおなじみのコンテンツが、これが意外なことに縦長のディスプレイに表示され、新鮮な趣を見せていた。
一階の展示はインタラクティブ系のコンテンツで、ユーザの引き起こすイベントによって反応するタイプの展示が中心。最近ローンチされたモリサワのFONTPARK 2.0 | MORISAWAなどもあった。もうこの辺になると何をどうやって作っているのか検討見当もつかない。
地下の展示は時計をモチーフに各コンテンツを同期させ、クロック音を流し続けたり一定の時間ごとに時報と共にすべての画面を社名ロゴへ切り替えるなど、独特の空間を演出していたのだが、これもまた効果的であった。
どう効果的かといえば、これらのコンテンツは観客がいつまでも見入ってしまうようなトランス的な状態を狙って作られているので、うまくいけばいくほどリアルの会場では人が流れない。
それが時報が入ることで画面から離れて次の作品に目を移すきっかけが与えられ、結果として人の停滞を抑制することができるワケだ。非常によく考えられている。
とにかく全体的にクオリティが高く、ここまでやるのか……というカンジ。
依頼する側にも覚悟が必要なレベルだ。
顔認識を使ったコンテンツはネットでは未公開かな、と思うけれども、これもなかなか(文字通り)入り込んでしまう作品だ。
備え付けのカメラから閲覧者の顔を取り込んで既存の人物写真にはめ込む、という物だが、エレベーターホールに鏡を設置したら待ち時間の長さに対する苦情が無くなった、みたいな話があるくらいみんな自分の顔には愛着があるから、誰でも楽しめるだろう。
ただし一度自分の顔が取り込まれると、次の閲覧者の顔で上書きされるまでさらされ続けるので、公共の場ではいたたまれなくなる可能性もある。いや僕の話じゃなくて。
引用β(このネーミング、信用ベータへのオマージュ?)はWeb版ともスクリーンセーバーともずいぶん体裁が違ったが、この風格のある活字風のフォントはいいなあと思った。このあたりもすごく勉強しているようで、ひたすら感心する。すぐれた表現の裏に膨大なバックグラウンドがあるのだろう。
あと、この展覧会をきっかけに、改めて前田ジョンさんの偉大さを思い知らされた。
展示されているコンテンツの多くに、彼のダイレクトな影響が見て取れ、その洞察や創作がいかに根源的でありながら斬新で、人を引きつけるようなアイデアに満ちていたか、再度考えずにはいられない。
Maeda’s SIMPLICITY

前田ジョンなんて久しぶりに聞いた!
くそー行きたかったなー
コメント by たいてん — 2008.08.31 @ 6:17:52
けんとうはみあたりでは、わからないことをみんなでけんとうしてもいみがない。
コメント by protozoa — 2008.08.31 @ 19:29:54
>たいてん
ジョン前田は偉大だよねー。MAEDA @ MEDIAとか今でもけっこう読み返すっすよ。
でも展示はおもしろかったけど、「こっちに行こうとしても僕にはムリ」って思っちゃった。
>くそー行きたかったなー
もっと早いうちに書いておけばよかったか……。
>protozoa
ありがとう!
修正しました。
コメント by kohashi — 2008.09.01 @ 2:54:30